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映画「ミリオンダラー・ベイビー」クリント・イーストウッド監督作。貧しい女性ボクサーと老トレーナーの絆とは。 [映画]

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「ミリオンダラー・ベイビー」2004年アメリカ映画

★★★★☆(個人評価 ★多めならおすすめ)

監督 クリント・イーストウッド

出演者 クリント・イーストウッド モーガン・フリーマン ヒラリー・スワンク

マギーは貧しい家に生まれ、家族の愛情も与えられず孤独に生きてきた。
しかしボクシングをしたいという夢があり、老トレーナーであるフランキーのジムに入門
フランキーは最初女性は教えないと頑なだったが、親友の元ボクサーのスクラップが彼女には才能があると言ったことと、マギーの決意の固さに折れ、コーチを行う。
マギーはどんどん強くなっていったが、フランキーはなかなか強い相手と対戦させない。
フランキーはボクサーを大切に思うあまりに、タイトル戦に逃げ腰だったのだ。
しかし、とうとうマギーの対戦相手はいなくなり、次はイギリスの世界チャンピオンに挑戦することに。

【ネタバレします。未見の方は注意】

この映画は賛否両論あって、しかも観た後鬱になる…と聞いていて、なかなか観るチャンスがなかった。
観終わったあと、どよーーんとして嫌な気分になる映画の筆頭、ミストでトラウマちっくになってたから、観るのに躊躇してた。

観終わった今、ミストほど嫌な気分になるわけじゃないな…と思う。
結局は貧しいし、家族は愛情ないし、底辺にいるマギーがボクシングで成り上がり、それを見守るトレーナー(こちらも家族の縁がなく、実の娘とも絶縁状態)との深く大きい絆、愛情の物語だな、と。

フランキーは親友の元ボクサーの試合で血を止める役で参加していた。
彼には試合を止める権利はなく、親友の片目が見えなくなってしまった。

ミリオンダラー2.jpg
yahoo!映画サイトより画像引用

そのことで罪悪感を持っていて、教えているボクサーが無理をしないようにとなかなかタイトル戦に挑戦することを許さなかった。
優しすぎるブランキー。
けれど当の元ボクサーは後悔してはいなかった。
最後まで試合をやりたかったからその後片目が見えなくなってもやり遂げることが彼にとって重要だったのだ。

マギーが必死で教えてくれと頼んでも最初は断っていたフランキー。
おそらく彼は優しすぎるため、女性が殴られる、しかも自分の教え子が殴られるのが見るに忍びないのだろう。
結局はマギーの熱意に押されコーチすることに。

ミリオンダラー3.jpg
yahoo!映画サイトより画像引用


彼女は才能を発揮し、みるみるKO勝ちを積み上げていく。
フランキーが彼女に何度も言い聞かせる言葉。
「自分を守れ」
やはりフランキーは優しすぎるんだな。
リングに立ったら一人で戦わなくてはならない。
だから、自分で自分を守れと何回も言い聞かせる。

ミリオンダラー.jpg
yahoo!映画サイトより画像引用


ボクサーに対し過保護すぎると親友に指摘され、強すぎて対戦相手がいなくなったマギーをとうとうタイトル戦に参加させることにするフランキー。
相手はチャンピオンで反則をやる汚い相手。
試合はマギー優勢になるのだが、ゴングが鳴ったあとで相手が油断しているマギーを殴り倒す。
倒れるマギーの下には用意されていた椅子があった…。

ごきっという嫌な音が鳴り響く。
そして彼女は全身麻痺になってしまう。
人工呼吸器をつけ、動かない身体をベッドに横たえ、頭すら自分で動かせなくなる。
しかも寝たきりのため、床ずれがひどくなり片足を切断。

当然フランキーは罪悪感と自己嫌悪に苦しめられる。
彼女にボクシングを教えなければ良かった…と後悔するのだ。
自分のせいだと苦しむフランキー。

これがまた、クリント・イーストウッドやからこそ苦悩が似合うんよなぁ。
強そうで弱い…そういうギャップと、高齢になったイーストウッドがもう愛おしいわ。
この映画を撮った時点で74歳だったイーストウッド。
ものすごい年寄りに見える。。

きっとフランキーはマギーを娘のように愛していたんだろうな。
実の娘とは絶縁状態だから、家族のようになっていたような気がする。
マギーだって、マギーを利用しようとしたり不満ばかりで愛してくれない実の家族より、フランキーを父親のように慕っていた。
そのマギーを全身マヒにしてしまったと思い込むフランキーの苦しみたるやものすごいものがあっただろう。

マギーは全身麻痺になり、自分で死ぬことすらできずフランキーに自殺ほう助を頼んでくる。
自分は貧しい生活から抜け出し、ボクシングで成功した。
もう充分だから、このまま寝たきりで動けないまま生きるのではなく、栄光を忘れないうちに死にたいと言う。
悩むフランキー。
フランキーはカトリックだから自殺はいけないと教えられて生きてきた。
でも今の状態のマギーを見ていると、苦しみを終わらせてやりたいとも思っている。
マギーは自分で舌を噛み切り自殺しようとするが、すぐに見つかり失血死する前に治療されてしまう。


マギーの頑固さを知っているフランキー。
そしてフランキーの下した決断とは…。

確かにただロッキーの女性バージョンだと思って観てたら衝撃の結末。
私は最初から嫌な終わり方だと知ってたから、いろいろ想像してた。
心の準備が出来てたからそないどよーーんとはしなかったわ。

結末に賛否両論なのもわかる。
全身麻痺でも生きようと必死に頑張っている人たちから見れば失礼な話かもしれない。
フランキーも彼女を支えて生きていけるようにするべきだった…とか。
それもわかるんだけど…。

これはマギーが精いっぱい生きたと自分で納得していたからこその結末でもあると思う。
夢だったボクシングで強くなりリングに立った。
もう充分、このおまけの人生はいらない…と。
そしてフランキーは彼なりに彼女を愛していた。
愛した相手が全身マヒになり、自分で舌を噛み切ってまで死のうとした。

彼の苦悩を考えたらこういう結末もありなんじゃないかと。
決して障碍者の方たちを馬鹿にしたり軽んじてる映画じゃないと思うんだけどな。
全身麻痺でも楽しく頑張って生きてる方々もいれば、こういう結論に至る人もいるだろう。
その人が今までどうやって生きてきたかとか、色々な環境や条件によるかもしれない。

もしこれを「あしたのジョー」形式で、試合に勝ってなんらかの後遺症で亡くなった…とかにしてしまったら、また別の熱血スポーツ映画になってたわ。
こんなふうな結末にしたからこそ愛の物語…と言える映画になった気がする。
人生で夢に懸けて必死に戦い、目標を手にし、愛情も手にいれた彼女が決めた結末だからこそそんなに嫌な気分にならなかったんかも。

愛の物語として観ればただただ哀しい結末としかいいようがない。
クリント・イーストウッドがほんと優しいおじいちゃんって感じで、それだけでも胸が痛くなるわ。
これは好き嫌いが分かれる映画かもしれんけど、私は大好きです。
モーガン・フリーマンも出てて、彼が出てるのに良い映画じゃないわけがない(偏見)。

ルナ136.jpg

やられたにゃ…倒れるマネはまかせてにゃ

【本映画過去記事】
映画「それでもボクはやってない」痴漢の冤罪を受けてしまった青年。果たして彼は無罪を勝ち取れるのか?! 
本「迷宮警視正 最後の秘境」星乃神警視正始動。新たな事件が警視正の興味を引いた、果たして解決するのか?
映画「もしも昨日が選べたら」万能リモコンを手に入れた男が人生を早送りしたら… 



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コメント 4

mitsuya

クリント・イーストウッドって役者としても監督としても成功してる数少ない俳優ですね(*^_^*) ダーティハリーから大好きです(*´ェ`*)
by mitsuya (2015-07-13 10:41) 

youyou_s

>mitsuyaさん ほんとにそうですよね!しかも監督作品がまた色々考えさせられる内容が多いし。ラストはちょっと暗いのが多いかな…。あまり元気がない時には観ない方がいい映画が多い気もします…。
by youyou_s (2015-07-13 13:19) 

ojioji

なんというタイミング、
この映画、一昨日、録画していたのを見かけたのですが、
良作と直感、もっと居住まいを正して観ようと、一旦、封印、
ツール・ド・フランスが終わってから観ることにしたところです。
ゆえに、今回の記事は読んでおりません(^_^;)
nice!だけ押しますm(__)m
クリント・イーストウッドは古くは「アイガー・サンクション」、ジョージ・ケネディも好きだったので。ハートブレイク・リッジも良かった。グラン・トリノは落涙。
いつもルナさん、セリフもポーズも決まっていますね。
天性の女優。
by ojioji (2015-07-13 17:55) 

youyou_s

>ojiojiさん この映画はおすすめですよ!なかなか考えさせられますから!私も最近は映画はほぼほぼテレビ録画なんですよ。レンタルするのもめんどくさいし。テレビで結構良いのをやってるんですよねぇ。なので録画して時間のある時に見てます。しかし…すぐ溜まるんですよ…。次々観ないとすぐ容量がいっぱいになってしまいます><
by youyou_s (2015-07-13 20:46) 

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