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映画「学校Ⅱ」北海道の養護高等学校に勤務する竜平の卒業間近のクラスで起こった事件とは [映画]

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「学校Ⅱ」1996年日本映画

★★★☆☆(個人評価 ★多めならおすすめ)

監督 山田洋次

出演者 西田敏行 吉岡秀隆 いしだあゆみ 浜崎あゆみ 神戸

北海道竜別高等養護学校に教師として勤務する青山竜平。
竜平は離婚し一人娘とも離れて暮らしていたが、その娘と久々に会うと、大学受験や将来に対し悩んでいることがわかる。
そしてそんな時、卒業間近の竜平のクラスの生徒二人が買い物に行くと言って寮を出たきり、戻ってこないという事件が起こる。
あわてて探し回る竜平の脳裏に、彼らの入学当時の姿がよみがえってくる…。

学校Ⅰは夜間高校だったけど、今度は養護学校。

入学したとき、一切口を利かなかったタカシ。
学習障害があることで中学校でいじめを受け、心に傷を負ったらしい。
その彼がようやく口を開いたのは、同じクラスで障害の重いユウヤに対してだった。
ユウヤは付添いの必要な障害児であり、先生たちも彼をどう扱ったらいいのかわからず困っていた時の事だった。

なぜかユウヤはタカシを慕い、タカシの言う事であれば大人しく聞く。
ユウヤに慕われることでタカシはどんどん自信を取り戻し、ユウヤに対し優しく世話をするようになる。

大人ではダメな事も子供同士であれば大丈夫なこともあるだろうね。
大人はどうしても構えてしまうし、障害が重ければ重いほど、子供扱いしてしまう。
タカシは弟に対するようにユウヤに接することで、彼の信頼を得たのかもしれない。
しかしこの神戸浩さんという役者さんはすごいね。
自らも脳性麻痺でしゃべり方も独特だけれど、自分自身の可能性を最大限に発揮し、俳優として成功してる方。
今回のユウヤという役は重い障害を持っている児童。児童というか高校生やけど。
それを本当にリアルに演じてた。
もう演技と言う感じじゃなかったな。

あと、もう一人、吉岡秀隆さん。
この人も障害としては軽いけれど、その難しい役をものすごく自然に演じてたね。
なんでこんな演技ができるんだろう…。

この映画では障害児と関わる先生たちがどのような姿勢で、どのような考えで接しているのか…というのが理想形として描かれていた。
子供に教えるのではなく、子供から教わりそれをまた子供たちに還元する…と。
障害の程度はさまざまで一人として同じ子はいない養護学校。
どう接したら一番いいのか…なんて誰もわからない。
それぞれの子と接することで少しずつ学んでいくしかない。
養護学校の先生たちに本当に頭が下がります。

確かに、障害のある子供たちは純粋で綺麗な心を持ってる気がする。
それでも、先生たちは自分の子供でもない、他人の子供たちを心底可愛がり愛おしく思わないとできない仕事なんだなと改めて尊敬しなおしましたわ。

親にしたら、自分たちがいつまでも元気で子供の面倒を見れたらいいけど、やっぱり心配なのは自分たちが死んだあとのことだと思う。
なんとか子供が自立し、親がいなくても生きていけるよう…そう思ってるはず。
それを考えたら障碍のあるなし関係なく、親はみんなそう思って子供を育ててるんだなと思うわ。
それでも障害があるがゆえに受ける差別もあるだろうし、生きていく上での大変さは比べることもできないけれど。

西田敏行さんはいいねぇ。
やっぱり先生とかの役がものすごく似合ってる。
ギャングのボスも似合うけど。

本当に優しくて心から生徒を心配して…という役柄にハマりすぎてるもんなぁ。
こんな先生に子供を習わせたい…と思ってしまう。

映画として観た時に、ラストは卒業で終わるんだけど、なにひとつ解決はしていない。
タカシが起こした卒業間近の無断外泊は、彼にとっての本当の意味での学校からの卒業だったのだろうな。
自分自身で判断して、自分にできる可能性を探る旅。
でもきっとうまく就職できなかった自分に対する罰みたいなものもあったはず。
ユウヤだけを学校に戻して自分はどこに行くつもりだったのか…。
もしかしたらそのまま死んじゃったかもしれない…。

まったくの見知らぬ人に気球に乗せてもらって喜ぶタカシとユウヤ。
そしてそのまま学校に戻り、卒業していく。
就職先でどうしてもうまくやっていけなかった自分に対する悔しさや哀しさは気球に乗ってどっかに行っちゃったのかな。
でもこれからまた就職活動が始まるんだろう。
また彼にとっての試練が始まる。
映画の最初と最後ではなんにも問題は解決してないし、タカシはこれからもきっと苦しむんだろう。
そういう終わり方しかできないけれど、やっぱりもう少しなんか、タカシの行く末みたいなものが知りたかったな。

映画のしょっぱなで竜平先生の娘役で浜崎あゆみが出ててびっくり。
めちゃくちゃ綺麗。
お化粧しなくてもめっちゃ美人やったわ。
んで、彼女は大学大学と言う母親に反発してる。
高卒の娘がいると恥ずかしいから大学に行けと言ってる…と思ってる。
将来に悩んでる真っ最中。
障害のあるなしに関わらず高校生というのは将来に悩み、未来に不安を覚え、親に反発し、大変な時期ですわ。

自立するというのが最終目標であるなら、そこに至るまでの過程は子供自身に任せてもいいのかもな…と思えた。
私も娘にはやっぱり大学は出て欲しい。
今、塾に行かせてるのも、成績を良くしてできるだけ良い大学に行って欲しいと思ってるから。
何かをやりたいと思った時に、その方が選択肢が広いんだよ…と娘には言ってる。
どうやったって学歴社会だからね、日本は。

それでも、娘が大学に行きたくないと言いだしたら…。
どうするんだろうなぁ。。
あまり娘の意思を無視した押しつけはしたくないし。
まぁ大学も後で行っても間に合うっちゃー間に合うしな…。
と、柔軟に対応できればいいな…とは思ってるけど…わからんな。

ま、この映画を観て、子供が幸せなのが一番親にとって幸せなのだな…とは思いましたですわ。
障害を抱える人たちの就職の難しさは健常者の何倍も大変なのだとも。
タカシが就職に失敗し、「ユウヤのようにもっとバカの方が良かった。自分がバカだとわからないくらいのバカの方が良かった」と泣くシーンでは胸が痛かった。
竜平先生は、「それは違う。障害が重いユウヤに対してそれは失礼だ。彼の眼を表情を見れば苦しんでいるのはわかるだろう」と諭す。

これは健常者に対してもあてはまる言葉なんだと思う。
彼らが何もわからないと子供扱いしたり、同情したり、そういうことは相手に対して失礼なんだと。
あくまでも対等に、そして困っていれば手助けできるようなそういう人になりたいし、子供にもそうなって欲しい。

今回は前回の夜間中学と違ってもっと重いテーマになってた。
それでも子供たちと接するのは同じ、それぞれ一人一人が悩み苦しんでるのも同じ、子供から学んでいくのも同じ。
健常者でも障碍者でも子供に接する人たち(先生や親)は同じ心構えが必要なのかもしれないねぇ。

ルナ98.jpg

親も先生も大変だにゃ

【本映画過去記事】
映画「ボクたちの交換日記」売れないお笑い芸人が交換日記を通して本音を言い合うのだが…
映画「地球が静止する日」人類を滅ぼすためにやってきた異星人、彼の判断とは…
映画「学校」夜間中学に通う様々な生徒たちと西田敏行演じる教師の交流を描く 



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