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漫画「かくかくしかじか」東村アキコの自伝的漫画。美大へ入るための絵画教室で出会った先生とは… [漫画]

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「かくかくしかじか 全5巻」著者 東村アキコ

★★★★★ (個人評価 ★多めならおすすめ)

林明子は小学生の頃から漫画家になるのが夢。
理由のない自信によってそれは確固たる未来でもあった。
高校の美術部で優しい顧問によってますます自信をつけたアキコは美大へ行くため、ある絵画教室へ行くことに。
ところがそこでこてんぱんに罵られ、美大に受かるために毎日のようにデッサンをしろと言われる。
教室の先生はまるでヤ〇ザのような乱暴で暴言を吐き竹刀で容赦なく叩く体育会系。
自信満々だったアキコはここで自らを見直すことに。


海月姫、主に泣いています、タラレバ娘等の作者、東村アキコの自伝漫画。

もうね、めちゃくちゃ良かった!
なんていうか、感情だったり、思いだったり、妙な自信だったり、そういうのがすべて共感できるっていうか。
読みながら何度泣いたかわからない。
もう出だしから、なんとなく結末が想像できたからなんだけど。

小さなころから絵がうまいとおだてられ、自信満々だったアキコ。
高校でも美術部部長になり、優しい顧問に褒められる毎日。
美大へ進むため友達に紹介された絵画教室へ通うことになる。
ところがその先生が、暴言を吐きまくり竹刀でたたく超厳しい先生だった。
自信満々のアキコもこてんぱんにやられる。
このままでは絶対に美大には受からないと、デッサンを毎日することに。
厳しい先生ではあったが、なんとなく憎めずアキコはずっと通い続ける。


アキコの通う高校は進学校であったが、アキコ自身は勉強をまったくしないためいつも学年でビリに近い成績ばかり。
これでは大学に行けないと思った矢先、美術部顧問が推薦してあげる…と。
ここでもまた自信満々で試験に挑んだアキコ。
学科がなくて実技と面接のみだったので楽勝だと受かる気満々だったのだが、結果は不合格。
仕方なくセンター試験を受けることになるのだが今からではとても勉強しても追い付かないと、四択の解き方を必死に研究。
問題がわからなくても答えがわからなくても、四択の中から正解を選びだす能力を身につける。

読んでて吹き出すことも多いし、なにより美大を目指す人にとってすごくためになる気がする漫画。
よくこれでセンター試験で良い成績を取ったなぁと眉唾ものではあるけど、なんとなく信じられる気もする。
第一希望の東京の大学には落ちたが、金沢の美大に合格。
独り暮らしを始める。
ここまでのお話だけでも、もうめっちゃ面白い。
絵画教室の先生のキャラがもう素敵すぎて。
まぁ自分が習ってたら絶対辞めてるだろうけど…。

アキコはこの先生とうまが合ったんだろうなぁ。
結局8年もこの先生と付き合うことになるんだから。

何もしなかった大学時代の話でも泣いたわ。
アキコの実家は九州宮崎
当然絵画教室の先生も宮崎。
でもアキコを心配してか、全然連絡してこないアキコに対し、金沢にまでやってくる。
しかも一泊で。
この時、アキコは先生がうっとおしくて、相手もせず、一泊しただけで宮崎に帰してしまう。
先生が帰ったあと、机の上に、焼酎が。
おそらく先生はアキコや、美大友達とお酒を飲みながら語らいたかったんだろうに。
アキコはうっとおしく思って、先生一人を置いて自分は彼氏の家に泊まりに行ってた。
なんていうか、ここで涙が…。
先生の気持ちを考えたらもうたまらないわ。

ここまでアキコを思ってくれてる先生をないがしろにして。
それでもアキコの気持ちもわからなくもないから、もしかしたら自分が同じ立場でもそうしてたかもって思うと余計哀しく思えたわ。
若い時って(今でもやけど)、親とか自分に世話を焼いてくれる人をうっとおしく感じることがある。
あとから考えたらなんでもっとしっかり相手をしなかったのかと後悔してしまう。
きっと相手はものすごくがっかりしてさみしかったに違いないのに。

これは親孝行にもつながる思いだから余計に泣けたんだろな。
親をうっとおしく思って邪険にしてしまった日々を思い出すと後悔しかないもん。
東村アキコは先生に対し、何度か、裏切るような行為をしてしまう。
そのことも赤裸々に漫画に描かれている。
それでも、それはすごく共感できるし、ああ、自分でもそうするかも…という想いで読むから、自分の若い頃を殴りたい!というアキコの気持ちがすっごくよくわかる。

自分の青春時代に常に存在していた”先生”。
それをこうやって漫画にした思いもわかる気がするわ。
若い頃、ほんっとに後悔しかない思いを漫画にすることで浄化するというか、懺悔するというかね。
描くことで胸にずっと残っていた後悔の念とか、そういうのを見つめなおすことで自分の中でようやく決着つけられるんちゃうかなぁ。
じゃないと、ずっと一生後悔したままになってしまうもん。

まぁ結末はあえて書かないけど、想像はつくかな…。
アキコはめちゃくちゃ先生に可愛がられていたんだな…と思う。
やっぱり才能があったんだろうね。

しかし美大って入るの大変なんやねぇ。
入ったら入ったで課題とかで大変そうやし、お金もかかるから親も大変やし。
うちの娘も絵が好きでずっと描いてるからやばいな。
将来美大行く!っていいかねんわ。
…まぁしょうがないけど。
でも美大出ても就職先がないもんなぁ。
美術の先生だってものすごく狭き門やろし。
美大出て普通の企業に入ったらなんのこっちゃ…って思うしなぁ。
全員が全員画家を目指しているわけでもないんやろしねぇ。

とにかく、感動して泣けて笑えてためになる漫画と大絶賛しておきましょう。
漫画読んで泣くって最近なかったわ。
漫画家目指す人にも役立つし、美大目指す人にもいい。
一切芸術的要素を持たない私が読んでも面白かった。

ますます東村アキコさんのファンになりましたわ。

ルナ98.jpg

 

わたちはモデルのほうが向いてるにゃ

【本映画過去記事】
本「二重螺旋の悪魔〈下〉」人間のDNAから呼びだされた悪魔と人類の最終戦争の行方は…
テレビ「図書館戦争 ブックオブメモリーズ」本を守る図書隊の一員である小牧が身柄を拘束される。一体なぜ?
本「二重螺旋の悪魔 (上)」DNAに潜むものを具現化してしまった人類。果たして人類の運命は… 

 


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これもめっちゃ面白かったよ↓





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コメント 2

ojioji

アキコやyouさまの先生や親への気持ち、
ぼくが生徒に今も感じている思いと似ているかも。
自分の若いころを殴りたい!
なるほど、うじうじした後悔じゃあなくて、
何をしていたのだ、俺は!みたいな怒り。
後悔はしない主義のつもりだけど、自分に正直になると、そんなときがありました。
懺悔、浄化、遠ざけていた気持ちだけれど、
拝読しながらちょっとだけ頭のなかを巡らせています。
結末って、死?
ぼくは遺産(と言ってもたいしたことないけれど)を受け取ってもらうつもりの元生徒がいます。「遺産争族」というドラマ木曜夜に嵌っています(^^;)
by ojioji (2015-12-09 20:15) 

youyou_s

>ojiojiさま ojiojiさまはまさしくこの絵画教室の先生のイメージです、私の中では。
厳しいけれど、生徒が受験合格するため必死に教えてくださる先生。
まだ若かった頃って結構今から思い返すと恥ずかしいことやひどいことをいっぱいやってきた気がします。
過去の自分に、「あほか!」と突っ込みを入れたいことが多いです。
結末…そうなんですよ、この先生、癌で亡くなってしまうんです。謝りたくても謝れないという気持ちがこの漫画を描いた理由じゃないかと。
それでもこの先生との出会いは運命を変えるほどのものだったんだろうなとうらやましいです。
私にはそういう恩師はいないんですよね…。
by youyou_s (2015-12-10 08:17) 

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