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映画「アントキノイノチ」ナイーブな心を病んだ青年を岡田将生が、心に傷を持つ女性を榮倉奈々が演じる。 [映画]

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「アントキノイノチ」2011年日本映画

★★☆☆☆(個人評価 ★多めならおすすめ)

監督 瀬々敬久

出演者  岡田将生 榮倉奈々 原田泰造 松坂桃李 染谷将太

永島杏平は高校時代の事件がきっかけで心が壊れてしまった。
躁鬱病を経て、遺品整理業の仕事に就くことになる。
そこで知り合った女性、久保田ゆきもまた心に深く傷を負っていた。
過去を振り切れない二人が出会い、徐々に心が癒されていくのだが…。



こういう仕事があることを知らなかったな…。

遺品整理業、一人暮らしの老人や身寄りのない孤独死を迎えた人たちの居住区を綺麗しに掃除し、遺品の整理を行う仕事。
遺体が長い間放置されていた部屋は壮絶だ。
そこを綺麗にするのだから、なかなか大変なお仕事だな。

 

アントキノ2.jpg
映画.comサイトより画像引用

 

岡田将生演じる杏平はナイーブな青年。
ぴったりな役柄やね。
高校時代、親友が自殺をしたことで、徐々に心が壊れてしまう。
元々考えすぎる性格なんやろな。真面目で。
人間関係が高校くらいになるとどんどん複雑になっていくからね。
友達と仲良くいるためにはある程度自分を偽ることも必要だったり。

生きることの意味がわからなくなり、対人関係が怖くなったんだろうな、杏平は。
どうやら引きこもり精神的に病んでしまったっぽい。
そしてようやく復帰し、父親の紹介で遺品整理業に就く。
精神病んだ人にこの仕事向いてないんちゃうやろか…と思ったわ。
普通に引っ越し業とかの方が…。

同じ会社に勤めていた先輩の久保田ゆき。
この子もまた高校時代、レイプされ妊娠、子どもは自然流産、男性と深くかかわれないでいた。
ところがなぜか杏平には触られても平気。
お互い心を病んだ経験がそうさせているのか。

 

アントキノ.jpg
映画.comサイトより画像引用

 

ところが、ある日、風俗に勤める母親が幼い子供を閉じ込め餓死させる事件が起こる。
その部屋の遺品整理に行ったゆきは、そこで再び過去に捕らわれ逃げ出してしまう。
ゆきと心を通わせつつあった杏平は彼女の行方を探し出すのだが。

なんていうか、観ててずっと暗い気分になる映画。
まぁ心を病んでる青年が主役やし仕方がないんだけど。
仕事の内容もまた亡くなった方の遺品整理とか…。
生活臭溢れる部屋、そこで一人孤独に亡くなった方。
生きるということはどういうことなのか…を終始突きつけられている感じ。

杏平が高校時代に病むきっかけとなった事件、親友が目の前で自殺したのは、周囲の無関心も理由のひとつ。
みんな他人と関わりたがらない。
結局人間は孤独なんだと思い知る杏平。
親友の死ぬきっかけとなったいじめの張本人、これが松坂桃李が演じている。
明るく人気者である彼は、そのいじめのターゲットを杏平に変えて、細かく裏で杏平に意地悪をする。
親友が死んだこと、そして自分の中に、松坂に対する恨みや憎しみがあることにおびえた杏平。

まぁ親友が目の前で自殺するのは結構なトラウマになるやろね。
それでなくても杏平は少し吃音があり、自分に自信がない状態の男の子。
孤独にならないよう友達との関係にいつも気を遣ってきたであろう様子。
真面目で良い子だからこそ、上手く受け流すこともできず、深く深く傷ついてしまった。

生きる情熱を失った杏平が、遺品整理業を通じ、徐々に死に対し敬意を持ち、心開いていく。
そこで知り合ったゆきとの関係も良かったんだろう。
でもゆきには失った赤ちゃんへの罪悪感があり、子どもの遺品整理はまだ無理だった。
その場から逃げ出し仕事も辞めてしまう。

結果彼女は介護職につき、老人たちの世話を始める。
これは向いてそう。
そして杏平から「すべてアントキノイノチから続いてるのだ」と言われ、赤ちゃんの死に対し向き合うことで生き続けていくのだと自覚する。

さだまさし原作の小説らしいね。
読んではないけど、ちょっと、どよーーんとするかな。
青年はなんとか前向きに生きていけるようになってるから、決して悪い終わり方ではないんだけどね。

それでもラストは必然性が感じられず納得できないし、彼がこれで本当に前向きに生きていけるのかとか疑問が残る。

あと、遺品整理をしていて、思い出の品とか手紙とか、それをどうしても届けたいと遺族に渡すシーンがある。
先方は思い出したくもないから、遺品はすべて捨てて欲しいと依頼しているにも関わらずだ。
いらないと突っぱねる相手に、無理やり置いてくる。
いやいやいやいや、あれはあかんやろ。
映画的には結局遺族はその手紙を読んで涙し、死んだ母親(自分を捨てた)を思う…みたいに美談になってるけどさ。
あれ、本当なら訴えられるレベルちゃうやろか。
憎んだままであればその死に対し平気でいられるかもしれんものを、母親の愛情を知ってしまえば、後悔にさいなまれることにならないか?

そら綺麗事を言えばね、母親の愛情を知った方が、これから生きていくうえで憎しみを抱えて生きるよりきっといいんだろう。
それでもね。
本人が遺品はいらないと言ってるものを、無理やり渡してくるのはやりすぎやと思うけどね。
大きなお世話っていうかね。

この映画では、杏平がやる大きなお世話はすべて遺族のためになってるっぽく描かれている。
亡くなった人に対し、遺族が愛情を復活させてる。
でも、おせっかいと言われても仕方ないことやってるわ。
そこらへんも、もやもやする。

終始、綺麗事で終わっている感じがする映画やね。
精神を病んだ青年が徐々に立ち直っていく過程もよく理由がわからんし。
ラスともああする必要があったとは思えないし。

なんとなく、生きるってことはね…みたいなことは伝わる人には伝わるんかな。
私はよくわからんわ。
死ぬときは一人ってことと、一人で死んだら遺品整理の人が綺麗にしてくれるんやな…と知ったことくらいか。

ただ松坂桃李が意地悪な役だったのは面白かったし、岡田将生がナイーブな感じでぴったりやったのは良かったかな。
ストーリー的にはわかるようなわからんような感じ。
少なくとも、観たあとに、ああ俺も強く生きていこう!と思えるかっちゅーと思えないやろな…と。
メッセージが伝わりにくい映画でした。
でも岡田将生はめちゃくちゃ綺麗でしたわ。

ルナ130.jpg

 

わたちも獣医さんにはトラウマがあるにゃ

【本映画過去記事】
本「ザ・プレイ」元FBI捜査官の小説家が書いたとおりに犯罪が起こる。しかも犯人から送られてきたものとは…
映画「アザーズ」ニコール・キッドマン主演、サスペンスホラー。衝撃のラストは必見!! 
映画「J・エドガー」初代FBI長官であったエドガー・フーバーの生涯を描く。40年以上も権力を持ち続けた男の秘密とは。

 


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コメント 4

ニッキー

うちのにゃんず、獣医さんにも私にもトラウマがあると言ってます(T_T)
by ニッキー (2015-12-11 16:32) 

youyou_s

>ニッキーさん 笑!溢れんばかりのにゃんずに対する愛がかえってあの子たちには重荷なんですねぇ(しみじみ)。
あんがい邪険にしたり、だめだよ!って言ったりしてる方が好かれてる気がします(笑)
by youyou_s (2015-12-11 18:43) 

ojioji

>死ぬときは一人ってことと、一人で死んだら遺品整理の人が綺麗にしてくれるんやな…と知ったこと
大受け(=^ω^=)
端的で実にわかりやすいレビューに感謝。榮倉奈々さんが出ていたので録画だけして消していたのですが見なくて正解だったようです。あと、遺族に遺品を無理やり渡すことについて、ぼくもyouyou_sさまと同じ感覚です。実際はケース・バイ・ケースなのでしょうが。
by ojioji (2015-12-11 22:51) 

youyou_s

>ojiojiさま この映画で遺品整理の仕事を知っただけでももうけものでした(笑)
確かに死体が一か月も放置してあったような部屋を誰が片づけるんかな…と思ってましたが。
孤独死もそう悪いものでもないなぁ…と。
死ぬときは一人なんだから、誰かがそばにいようが、看取られようが、なんかどっちも一緒やん、と思いましたわ。
死んで一週間放置されようが、本人はわからんし。
孤独死を恐れる気持ちは少なくともなくなりましたわ。
遺品はねぇ。親切で渡してはいるんでしょうが…。
確かに良いか悪いかはわたしが判断するもんじゃないですけども。
親切の押し付けは嫌いなものでこんな感想になっちゃいましたわ。
by youyou_s (2015-12-12 13:42) 

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