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映画「思い出のマーニー」ジブリ作品。世界から離れたように感じ心を閉ざす少女が出会ったひと夏の友達… [映画]

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「思い出のマーニー」2014年日本映画

★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)

監督 米林宏昌

声優 高月彩良(杏奈) 有村架純(マーニー) 

両親を事故で亡くし、養子に入った杏奈はある出来事から心を閉ざしてしまった。
養父母が自分を育てることでお金をもらっていることを知ってしまったのだ。
持病のぜんそくが悪化し、母親の親戚のある田舎の街に療養のため滞在することになった杏奈。
同世代の子どもたちともどうしても上手くやっていけない杏奈。
そんな時、湿地帯にある古ぼけたお屋敷で金髪の少女、マーニーと出会う。
彼女と秘密の友達になる約束をする杏奈…。

 


ジブリ作品。



12歳の哀しい過去を背負った少女と、ひと夏の秘密の友達、マーニーとの交流を描く。

杏奈は両親を亡くし、養子となったが、養父母ともギクシャクしている。
学校でも友達ができず、一人でいることが多い。
持病のぜんそくが悪化し、田舎の街で療養することになった杏奈。

そこで知り合う同世代の子たちとも上手く付き合えない杏奈。
そんな自分が嫌で、杏奈は常に自己嫌悪に悩まされていた。
独り絵をかくのが好きでいつもスケッチをしていた杏奈。
そんな時、湿地帯に建つ古ぼけた洋館を見つける。
昼間は老朽化しており誰も住んでいないように思えたが、夜、灯りがともる。
そしてそこで知り合ったのが金髪の美しい少女、マーニーだった。

 

思い出のマーニー.jpg
映画.comサイトより画像引用

 

彼女と秘密の友達になった杏奈。
ボートで彼女のお屋敷にこっそり遊びに行く毎日が始まった。
彼女にはなぜか心開け、秘密を打ち明けることができる杏奈。
自分が養子であり、養父母がお金をもらっていることを打ち明け涙する。
そしてマーニーもまた、辛い日々を送っていた。

両親はともに海外を飛び回り、時折顔を見せるだけで、マーニーは一人屋敷に取り残されていた。
住むのは意地悪なばあやと、意地悪な双子のメイドだけ。
いつも寂しい思い、怖い思いをしていたマーニーだったが、杏奈に対しては常に明るい顔を見せる。

杏奈にとってマーニーは秘密の友達だったが、自分の想像の人物だと思っていた。
ある日、マーニーのお屋敷は改装され、新しい住人が引っ越してきた。
そこに住む少女から、マーニーだと間違われた杏奈。
実はお屋敷からマーニーの日記が出てきたのだ。
マーニーは実在する人物だと知った杏奈。

幻想と空想の世界なんだろうけど、杏奈にとっては現実よりもっとリアルな世界で時間なんだろう。
きっと自分が生きている世界に溶け込めなくて、一人で絵を描いたり、自分だけの世界に入り込みたいような気がする。
彼女の性格もあるだろうし、自分が養子だということ、ぜんそくがあること、様々な要因から友達とのコミュニケーションが上手くとれなくなっている杏奈。
一番の理由は自分の存在意義や、存在価値を見失っていること、愛されているという実感を持てないこと、そのことが彼女を自己嫌悪の塊にしてしまっている。

養父母は充分彼女を愛していると思うのだけれど、お金目当てで自分を養子にしたのだという想いが抜けきらない杏奈。
実の両親でないだけに、少しのことで誤解や不安が生まれるんだなぁ、きっと。

愛されている実感がないと、自分を愛することができないと本で読んだけど、本当にそうなのかもしれないね。
自分を愛することができないと、他人を愛することもできなくなってしまう。
杏奈はそこにはまりこんでしまっていた。

けれど、田舎の町に来て、暖かく見守ってくれる親戚のおばちゃん、おじちゃん。
寡黙だけれど、優しいおじさん。
そして、そこで知り合ったマーニーと言う少女。
マーニーが杏奈を大好きだと何度も言うことで、愛情を確認できて、ようやく心開いていく。
まぁ、ここらへんは確かにちょっとレズっぽい表現になってしまってるかもね。
でも男女や親子、そういった愛ではなく、友達同士の愛で立ち直っていくこともあるんだろうし。
杏奈はまだ12歳という設定やからね、余計に。

 

思い出のマーニー2.jpg
映画.comサイトより画像引用

 

金髪の少女マーニーはおそらく本当には存在していないのだろうと思えるんだけど、映画では、そこらへん曖昧にしてる。
昼間観るとぼろぼろのお屋敷が、夜はパーティーを開き大勢の人が笑いさざめく場所になっている。
マーニーも普通に存在している。
これは想像なのだ妄想なのだと杏奈が実感しているようには思えない。
実在するリアルな人物だとして描かれている。
でも、映画中で、一度だけ杏奈が、マーニーは自分の想像上の人物だと思ってたと言うシーンがある。
日記が出てきたことで、実在した人物なのだと驚く杏奈。
でもそれほど驚くわけでもなく、薄々は察していた感じ。

世界からはじかれたように感じている12歳の少女であれば、想像の世界がリアルに映ってもおかしくはない。
私たち大人よりもっとずっと想像力が豊かで、違う世界で長い時間遊べるだろうし。
現実に友達を見つけるよりずっと簡単に手に入る友達。

今までのジブリ映画より、ちょっと過酷な環境にいる少女たち。
結構暗いテーマではあるのに、ジブリらしく思うのは、やっぱり美しい風景だな。
湿地に沈む夕日や、美しい洋館、朽ちたサイロ、田舎の味のある木造住宅、少女らしいでもシンプルな山小屋のような部屋、見飽きないくらいの原風景。
この美しさがアニメで表現できるのはジブリだからだろうな。
風景の一コマ一コマが絵ハガキのような心に残る一枚の絵になっている。

いいな~あんな田舎の家があったらな~とか、洋館に住んでみたいわ~とか、うらやましく思ってしまう。
心の傷を覆い隠すようにマーニーは明るく笑う。
なんで彼女はあんなに明るくいられるのだろうね。
結構厳しい環境に生きていたのに。

杏奈がマーニーに出会い友達となる意味とか、????意味わからんな…な部分も多いけど、ラストなんとなく幸せな気分になれるのは、杏奈が何かを吹っ切って、幸せだと言い切るからだろうな。
ま、杏奈が幸せなんだったらいっか…と。

お金をもらってようが結局養父母が杏奈を愛していることには変わらないわけでね。
自分が恵まれているかどうかって、なかなか当事者にはわからない。
人と比べてどうこうするのはよくないけど、客観的に自分を見つめることは大事だからね。
過保護ではあっても、それを愛情と取るのか、うざいおせっかいととるのか。
杏奈はようやく愛情だと認めることができたみたいやけど。

ま、なんとなく雰囲気で観る映画でもあるな。
現実なのか夢なのかわかりにくい設定やし。
幽霊ってわけでもないし。
杏奈の経験してることが結局なんだったのか、なんでそうなったのかとかわからないしね。
そこらへんはもやっとするけど、ラストで結局納得させられるっていうか。
ここがジブリっぽい気もする。
なんか、あれ?ん?意味わかる?わたしだけ理解してない?え?って思っても、ラストが大団円っぽいと、まぁ…良かった…かな、ってなるのがジブリやもん(言い切った~)。

多感な少女期であればあるのかもしれんわ、程度に思って観ると余計楽しめるのかも。
理由とか、これは現実なのかとか、あれこれ深く考えたらあかんのかも。

ジブリの中では異色な感じがするけど、それはそれで面白かった…かな。

ルナ109.jpg

 

わたちも多感な時期にゃ

【本映画過去記事】
映画「かぐや姫の物語」高畑監督が描く竹取物語の世界。姫の犯した罪と罰とは…
映画「風立ちぬ」宮崎駿が最後に魅せる夢を見ることと夢をかなえること
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ニッキー

ジブリはトトロとナウシカとラピュタが好きです^^
「トトロの猫バスに乗ってみたいけど無理だからこっちで我慢する(^O^)」とかみさんが圭太のモフモフお腹に顔を埋めて一人で楽しんでます(-_-)
私もお腹に顔を埋めてみたい(T_T)
by ニッキー (2015-12-16 14:25) 

youyou_s

>ニッキーさま 私もトトロ好きです!!猫バスは、三鷹のトトロ美術館へ行ったときに見ました。でも子どもしか入ってはだめだったので、仕方なく外からじっと娘が遊ぶのを見てただけで…。乗りたかった…。
お腹のもふもふは、あおむけに寝てる時にこっそり忍び寄って、もふってみたらどうでしょう。。ん?と起き上ったときにはすでに立ち去る感じで。
by youyou_s (2015-12-17 00:17) 

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